世界一お洒落な集団《Sapeur サプール》
コンゴ共和国におけるファッションの一種であるSAP(サップ)を楽しむ人々Sapeur(サプール)。
貧しさの中で、年収の平均4割を海外の高級ブランド服に使う「世界一お洒落な男たち」と呼ばれる集団。
彼らは人から見られていることを意識して、洋服はもちろんのこと、目線・歩き方・全ての動き方に神経を使う。
ただお洒落なだけではなく、美しい所作を伴わなくてはならない。
それらは全て、人を敬い、人から尊敬される存在でなくてはならないというサプールが考える紳士の在り方に基づいている。
紳士であることを掲げるサプールにとって、自分たちの思想やファッションは、自分のあるべき姿を常に問う「行動指針」でもある。
1880年代にヨーロッパ列強国によるアフリカ諸国の植民地争いに巻き込まれたコンゴ人にとって、平和への想いは強く、自分たちの平和信仰を「ファッション」と結び付けて表現することになり、これがサプールの発祥に繋がっていったとも考えられている。
過酷な戦争を経験し、そこからは何も生まれないことを肌で感じ、武器を捨ててエレガントに生きる事、平和を愛し人に優しくする事を決意した男たち。
サプールになる前は、暴力や喧嘩が日常的であった彼らも、サプールとして生きることで、心が穏やかになり、人が変わっていくという。
「サプールは平和だからこそできること」
1997年に起こった2度目の内戦の当時サプールだった人々はもはやサプールではいられない状況だった。
3日で終わると思った内戦は1年にも及び、盗まれないようにと庭を掘って埋めたサプールたちの衣類や靴は土の中で朽ち果てていた。
「平和なしでサップもない。サップなしで発展もない。そして周りの環境も良くならない。誰も得する人はいない。経済的にも物理的にも。人道的にも。平和を守るにはサプールが必要なのです。もし洋服か武器かという選択肢があったとしたら、みんな洋服を選ぶのではないかと思います。」
彼らの今の武器は、サップというファッションを通して、己の思想を体現することだ。
「服が汚れるから争わない」
「お洒落にしていると社会は平和になる」
サップというファッションを通して平和へのメッセージを伝え続けるサプールをボールペン一本で表現した新作Tシャツが出来ました。
※【Sapeur deux (サプールドゥ)】【Sapeur deux (サプールサンク)】Tシャツの売り上げの一部は、サプールの似顔絵を通して繋がった、横浜と東京で夫婦で営むかき氷好きのかき氷屋さん《fuwari》《fuwariの秘密基地》の活動支援に充てられます。
Sapeur deux (サプールドゥ)
Sapeur Cinq (サプールサンク)